今回の記事について
楽器をしてる人はどれくらいいるの?
増えてるの?減ってるの?
他の趣味と比べて多いの?少ないの?
本記事は
(いずれも総務省統計局より)
を基に当メディアがまとめた情報をご紹介します。
社会生活基本調査とは?
国民の社会生活の実態を明らかにするための基礎資料を得ることを目的として、5年ごとに実施される基幹統計調査です。
調査結果から「楽器の演奏」を含む33から34項目の趣味、娯楽を行う人の数などを知ることができます。
ちなみに
2022年5月時点で最新の調査である「令和3年社会生活基本調査」は実施済みではあるものの未公開のため、
2016年までのデータを「最新版」としてご紹介しております。
日本の楽器人口は?
早速ですが、結論から入ります。
2016年の社会生活基本調査によると、
推定人口(10歳以上):約1億1330万人に対し10.9%にあたる約1,240万人が「楽器の演奏」を行う人だということがわかりました。

この数だけあっても多いとか少ないとか、感じ方はそれぞれだと思います。
ですのでこの数値を他の調査年の数値や他の趣味・娯楽を行う人数と比較しながら考察していきたいと思います。
過去の調査年との比較
まずは、他の調査年の数値と比較してみましょう。
社会生活基本調査は1986年から5年ごとに行われています。
1986年と1991年はそれ以降のものと少し内容が異なっていたので除き、
1996年から2016年までの20年間/5回分の「楽器の演奏」行動者数と行動者率の調査結果を以下にまとめました。

1996年をピークにそれ以降2011年まで、人口に対する行動者率は下がり続けていたのですが、
2016年にようやく前回調査を上回る行動者率となり、15年ぶりに行動者数が1200万台を超えたということがわかると思います。
2016年の結果というのは音楽業界からすれば悲願の達成であり、これからまだまだ増やしていきたい数値と言えるでしょう。
他の趣味・娯楽、スポーツとの比較

他の趣味・娯楽の行動者数と比較してみましょう。
そうすることで、「楽器の演奏」をする人の数を客観的に見ることができます。
行動人数の多い趣味・娯楽[TOP3]
- 1位「映画館以外での映画鑑賞(テレビ・DVD・パソコンなど)」→約5,902万人
- 2位「CD・スマートフォンなどによる音楽鑑賞」→約5,549万人
- 3位「映画館での映画鑑賞」→約4,483万人
「映画鑑賞」「音楽鑑賞」というのは趣味・娯楽の中でも行う人数の多い行動です。
他の項目と比べると費用も少なく、練習や準備などの手間も必要ないので手軽に行うことができます。
ちなみにこの後には「読書」「テレビゲーム・パソコンゲーム」などが続き、「楽器の演奏」は33項目中、14位に登場します。
「楽器の演奏」と行動人数が近い趣味・娯楽行動
- 13位「音楽会などによるポピュラー音楽・歌謡曲鑑賞」→約1,553万人
- 15位「日曜大工」→約1,234万人
- 16位「編み物・手芸」→約1,199万人
「楽器の演奏」よりも順位が1つ上である、「音楽会などによるポピュラー音楽・歌謡曲鑑賞」は、
バンド・ミュージシャンのライブやコンサートに行くこととほとんど同一だと考えて良いでしょう。
「楽器の演奏」は、「日曜大工」や「編み物・手芸」と近い行動者数です。
これらも「楽器の演奏」と同様、上位の趣味・娯楽と比べると「技術を要する」などといった手間があることがわかります。
「楽器の演奏」と行動人数が近いスポーツ種別
- 「ジョギング・マラソン」→約1,367万人
- 「水泳→約1,243万人
スポーツ種別は本調査では「趣味・娯楽」行動とは別の区分で集計されています。
それによると、「楽器の演奏」に近い人数がしているスポーツは「ジョギング・マラソン」「水泳」となっています。
これらはスポーツの中でも、手軽に誰でも行うことができるスポーツなので、もっと多い人数が行っていると思っており少し意外でした。
まとめ
楽器人口は?
2016年の社会生活基本調査によると「楽器の演奏」を行う人は約1,240万人。
10歳以上の国民全体の約10.9%が楽器の演奏を行う。
「楽器の演奏」人数はこれまでと比べて増えてる?
「2011年調査時の行動者数:1091.1万人、行動者率:9.6%」と比べると、2016は増えている。
「楽器の演奏」人数を他の趣味と比べると?
映画や音楽鑑賞と比べると行動者数は少ない。
日曜大工、編み物・手芸、水泳、ジョギング・マラソンをしている人数と同じぐらいの人数。
今回は楽器の演奏を行う人の数についてご紹介しました。
最後までご覧いただきありがとうございました。