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マイクの位置が変わると音も変わる!?ギターアンプ録音におけるマイキングについて検証します!
マイクを立てる場所によって音が違う?
スピーカーからの距離は?
皆さん、エレキギター録音の際にこういったことで困った事はないですか?
ということで今回は、ギターアンプのマイキングについて徹底解説!
ぜひ最後までご覧ください。
目次
マイキングとは?
マイキングとは発音源に対して
・どの場所に
・どの距離で
・どの角度で
・どのマイクを
設置するかを決め、実際に設置する工程を言います。
レコーディングエンジニアは、
狙ったサウンドを得るために、これらの要素を微妙に変化させ決めていきます。
レコーディングにおいてはどんなマイキングをすればどんな音が得られるか、をどれだけ理解しているかが技術向上の要となります。
マイキングによる音の違いは?
こちらの記事では「エレキギター録りにおいてのマイクによる音の違い」をご紹介しました。
マイクによっても録ることができる音にはかなり違いがあることがわかりましたが、場所や距離を変えるとどのように音が変わるのでしょうか?
下記写真、①~④の位置に設置したマイクの音を比べてみたいと思います。

スピーカーユニットの中心
まずは①の位置、スピーカーユニットのど真ん中を狙った場合のサウンドです。
マイクの位置はこのようなイメージになります。

明るくアタックの強い印象です。
パッと聴いた感覚では耳に刺さるインパクトのある音ですが、楽曲に混ぜるには少し主張が強いように感じました。
ギターアンプの録音において、このスピーカーユニットの真ん中の位置に垂直にマイキングすることを「オンアクシス・マイキング」と言います。
音源の発音軸上に垂直にマイキングすることを意味するようです。
対して次に紹介するマイキングは「オフアクシス・マイキング」となります。
センターキャップの端
次は②の位置、真ん中から少しずらしてセンターキャップの端あたりを狙ってみます。
スピーカーユニットに対するマイクの位置はこのようなイメージになります。

ど真ん中を狙った時に比べ、少しキャラクターは暗めで、アタックが抑えられている印象です。
マイルドな耳障りで扱いやすい音なので、「迷ったらとりあえずこの辺りに・・・」とマイキングする方も多いようです。
スピーカーコーンの端
続いて③の位置、さらに中心からずらし、スピーカーの端あたりをねらってみます。
このような位置になります。

溝部分を狙った時よりもローが持ち上がり、少しこもったような印象です。
使用したマイクはSM57ですが良くも悪くも57っぽくありません。
あえてこういった音をねらって録りに行くことができるようになると、マイキングの腕も上がっていると言えるでしょう。
距離を空ける
これまで紹介したマイキングはすべて、スピーカーとマイクの距離は3,4cmと結構近いですが、今回は約50cmほど話していわゆる「アンビエンスマイキング」で録ってみたいと思います。
音は少し細く、芯がなくなってしまった印象です。
他のマイキングの音と比べると単体で使うには少し物足りない音をしていますが、距離の近いマイキング(=オンマイク)の音と混ぜることで、表現の幅が広がります。
またアンビエンスマイクとして使用するマイクは、今回使用したSM57のようなダイナミックマイクよりも、コンデンサマイクの方が適しているでしょう。
まとめ
マイキングとは?
「どの場所に」「どの距離で」「どの角度で」「どのマイクを」設置するかを決め、実際に設置していく工程のこと。
これらによって音が変わるため、得たい音を得るために絶妙にコントロールしながら行われる。
今回は、マイキングについて検証してきました。
同じマイク、同じスピーカーでも場所や距離の違いによって、録られた音は遥かに変わってくるのが感じられました。
またマイクを通した音は、実際にギターを演奏しながら聴いている音とも異なることが多いです。
そういった事も加味しつつ、自身でも色々と試しながら、上手に録音できるようになっていきましょう。
最後までご覧いただきありがとうございました。