夏の夜のこと
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StudioGEN スタッフ 西田啓一 |
閉店間際のスタジオで
あるバンドさんからこんなことを言われました
「下のシャッターに猫が閉じ込められてるらしい・・・」
実際降りてみると、通る人通る人、みんなが気にするくらいひっきりなしに鳴く猫の声が・・
下のシャッターは僕では開けられなかったので、下の階を管理してる方に来てもらい
シャッターを開けてもらいました
しかしそれらしい物体が姿を見せるわけでもなく、声だけが助けを求めている
まてよ、よく聴いたら上のほうから声がする・・・屋根裏・・・?
猫が屋根裏で・・・?のイメージはこちら
そこから夜中の救出劇は始まりました
天井の板をはずし、それでも見えてこない猫の姿
屋根裏には到底、人が頭を突っ込むほどのスペースもなくその辺を手で探ってみることもできない状態
シャッターの内側に巻き込まれてるのではないかと、上げ下げをして猫のご機嫌を伺ってみる
一時は邪魔になっている、鉄骨をはずすや曲げるなどの大工事を予感させる案も出ましたが、奇跡的に救出
奇跡をおこした物体はこちら
出てきたのは恐らく生後間もない子猫
救出されてもなお、まだなにかを求めるように鳴き続ける
牛乳を与えてみるが、お構いなしにひっくり返すという荒くれっぷり
野生に返すには残酷すぎるという結果、一時的に下の事務所で保護することに・・・
一夜明けた今日も、子猫は元気に牛乳をひっくり返していることでしょう
そして幸いにも、この子猫の貰い手が見つかりました
キレイなグレーと白のトラ柄に、愛くるしい目のこの子の名前は「シャッター」に決まったそうです
最後に
助けを求める子猫の魂の叫びはは、まさにパンクロックでした
この子がこの先幸せになっていけるよう、スタジオGENスタッフ一同は願っています